駐在員としてアメリカで働いておりますが、赴任当初は特に、アメリカと日本の違いに驚いたことを覚えています。
アメリカに来た誰もが、食べ物、車、家などがどれも日本に比べて大きく、圧倒的なスケールの差を感じたのではないでしょうか。
何気なく頼むスターバックスのトールサイズも、ハイウェイを走っているピックアップトラックも、芝生とプール付きの家も、アメリカではごく当たり前なのですが、最初の頃は衝撃的でした。
ビジネスシーンの挨拶においても、日米間の違いを感じましたので、今回紹介したいと思います。
初対面の挨拶は握手から!名刺交換はしないことが多い。
アメリカでは、ビジネスで初対面の人と挨拶するときは、しっかり相手の目を見て握手をし、まずは名前(と会社名)を伝えることが一般的です。
私は駐在後、日本でありがちな、挨拶冒頭で名刺交換をする機会にはほとんど遭遇しておりません。業種にもよるか思いますが、異業種懇談会のような特別なイベントでない限り、機会はないかと思います。
日本人同士ではアメリカにおいても、名刺交換している光景をみたことはありますが。
アメリカでは、話の中でお互いの情報を得ることを重視しているのに対し、日本では、まず名刺から相手の情報を得て話をするように感じています。
この違いは国民性の違いからくるものなのか、はたまた他に理由があるのかわかりませんが、スーパーのレジやエスカレーター内、飛行機の座席の隣同士など、至る所で挨拶から始まるコミュニケーションをよく目にするアメリカにおいては、会話自体がとても大事であると感じます。
一方、日本では名刺を初対面の挨拶ツールとして使用している側面があり、ビジネスシーンにおいては不可欠なものとなっています。名刺と会話がセットでどちらも大事であると感じます。
アメリカで名刺が使われる場面は?
ではアメリカのビジネスシーンにおいて、名刺が活躍するのはいつなのかというと、展示会などの業界イベントやショーなどブース内で、テーブルに束にして置いてある光景を目にします。
営業担当やマネージャークラスの名刺が置いてあることが多く、訪問者は自由に名刺を貰うことができ、いつでも誰でも連絡が可能です。
他には、初対面の人と話が進み、後日商談や質問のために、コンタクトが欲しい、もしくはコンタクトしたい場合に交換することがあります。
日本では挨拶のツールとして名刺が使われるのに対し、アメリカではあくまでも連絡先を伝えるという目的で名刺が使われていると感じます。
良いこともあれば悪いこともあるアメリカ方式
形式ばった日本特有の名刺交換がないことで無駄な時間が省ける反面、連絡先を聞きそびれたなんて場合も時々あるのが、難しいところです。
また名刺がないことで、人の名前と顔を一致させることが難しいなんて話もチラホラ聞いたことがあります。
どちらにしても、違いがあることを知っていることがアメリカで仕事をする上で役立つかもしれませんね。
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